固定残業給制の本音

2016.10.27

固定残業給を導入すれば、残業が減ります。

残業が減ると、労働生産性が上がります。

 

1.固定残業給では

  • 一定の残業時間に対して毎月定額の残業代を支払います。
  • 固定残業給制を導入しても、毎月の勤務時間集計を行います。
  • 月の残業時間が定めた時間に達していない場合でも、一定の額を支払います。
  • 月の残業時間が定めた時間を超えた場合は、追加の残業代を支払います。

 

本来、事業主にとって給与額が変動するのはわずらわしいものです。できれば仕事の多少に関係なく、いつも一定額を支払っていたい。その点、固定残業給は残業手当が一定額に固定されるので、この要望にある程度応えてくれます。

 

しかし固定残業給を導入しても、毎月の勤務時間集計を行います。その結果、残業時間が定めた時間未満であっても固定残業給を支払います。それでいて残業が定めた時間を超えたときは追加残業代を支払うのです。

 

それでも固定残業給を導入する理由

では固定残業給制を導入してどんなメリットがあるのか?

定時退社

 

【固定残業給を導入した場合】

社員からみると給与総額は固定残業給を含んだ額ですが、次第に給与総額が自分の固定給与額と思うようになります。しかしここには、一定の残業時間給が含まれています。

 

ここで、もしこの総額以上の給与がほしいと思ったら「定めた時間を超える残業」をしないと給与は増えないのです。それはちょっとしんどいことです。

 

そこで、簡単に給与が増えないのなら、逆に「早く終わろう!早く終わっても給与は減らないのだから」という心理が働きます。しかしすでに固定残業給をもらっているので、心情として仕事の手を抜くことはできません。

 

でも「早く帰りたい!」すると社員は一所懸命に頑張って、終業時刻かこれをすこし超えた時刻での退社をしようと努力するようになります。

 

結果的に残業時間は減り、かつ仕事は残業時間分働いたと同じ成果が出ます。これが固定残業給導入の真のねらいです。

 

「そんなにうまくいくのだろうか?」「机上論ではないのか?」それはやり方次第です。実際に残業が減った企業があります。

 

ただし、いきなり固定残業時間を決めて固定残業給を導入するのではなく、実施して考えられるいろいろなケースを検討し、それぞれの対応措置を用意しましょう。

 

その上でOKという結論に達したとき、静かに導入していきましょう。